ワンピース魂

オリジナルコーナー

第9節 龍巻き

町民1「ここだ!マタンからだぞ!!」
町民2「火消しはまだか!」
町民3「もう呼んでる!今日は妃選びのパーティがあったから人がごった返してて到着が遅れてるんだよ!」
町民1「家からバケツとかホースとか持ってこい!少しでも火を弱めるんだ!」
町民2「中に人はいないのか?!」
人々が叫び、逃げ出し、火を消そうとし、辺りは異様な雰囲気になっている。
到着するやいなや、能力で土を体にまとい、飛び込もうとする
フ「おい、火に土じゃ、あんま意味ねェぞ!!」
「どいてください!何もまとわないよりはマシです!!」
ゾ「おれの龍巻きの風圧でぶっ飛ばせばいいんじゃねェか」
ゾロが刀を構える。
ウ「のおばさんまでぶっ飛ぶだろ!!それより天候棒のレイン=テンポで・・・」
ナ「あんなちょろちょろの水でどうやって消すのよ!」
チョ「あっ!!っ!!!」
皆の話を聞かず樽をどけ店に飛び込んだ
ゾ「ちっ・・・」
後を追い飛び込むゾロ。
ブ「ゾロさん!!!」
火のまわりが異様に早い。
店外には・・・ガソリンが入っていたと思われるタンク。
ロ「・・・・・」
娘たちがやっと到着した。
スーブー「はあっ・・・はあっ・・はぁ・・・」
ターブー「お母様は?!」
ロ「多分中よ。今と私達の仲間が1人飛び込んだところ」
スーブー「この・・炎の中を・・・?」
ターブー「契約のせいでしょ。普通飛び込んだりなんかしない。命をかけて守るって契約に従ってるだけよ。あのコの意志じゃないわ」
スーブー「そ、そうね、早く助けだしてくれないと」
ウ「(くそ、ルフィじゃねェけどぶっ飛ばしてェ)・・・はっ!こいつらが危ねェ!ルフィ!」
ル「ぐえっ おい!!何すんだフランキー!」
ルフィは娘たちが話しだした途端、上に覆いかぶさってきたフランキーの下敷きになっている。
ナ・サ・ブ「(グッジョブ)」
「おばさま?!!おばさま!!おば・・・ごほっごほっ」
炎と煙に包まれ、おばの姿は見えない。
ゾ「おい、お前」
「わっ びっくりした。あなたは・・えっと確か・・・」
ゾ「ゾロだ」
「そうそう、ゾロさん、剣士さんなんですよね・・・って何入ってきてるんですか?!!ここは危険です!!ごほっ」
ゾ「お前が言うな」
「まぁそうですが・・・あっ!!!おばさま?!!」
前方に倒れている人影が見える。
煙を吸い込んだのだろうか。意識がない。
だが、問題は意識よりも外傷のようだった。店主の腹部から大量に血が流れていた。
隣には店に飾ってあった甲冑が倒れている。
何かの拍子に倒れてきたのだろうか。大剣が血で濡れている。
おそらく必死に抜いたところで意識を失ったのだろう。
「な・・・お・・・おばさま・・・」
視界がきかず、わかりづらかったが大量の出血だ。
は呆然と見つめている。
ゾ「すぐにここを出るぞ」
「!?」
ゾ「放心してても泣いてても“おばさま”は助からねぇ。とりあえずここから出る。外のオレらの仲間には医者がいる」
「・・あ・・・はい!すみませんでした。ここを出ましょう!・・・でもどうやって・・・」
入ってきた時にも炎に若干焦がされたが、その入口ももぅ出ることは到底かなわなそうに見える。
ゾ「そいつ、抱えられるか?」
「はい」
ゾ「すぐに出る。近くにいろ」
「はい・・・え?どういう・・・」
ゾロ「龍・・・巻き!!」
炎や木材、周辺のものが風に巻かれて空へと立ち上る。
入り口が吹き飛び一瞬外が見えた。
・・・気がつけばは外へ出ていた。
多少身体がジリジリと熱いが大した事はない。
と叔母を抱えて外に出たゾロも軽傷のようだ。
チョ「大丈夫かーー?!!」
ゾ「あっち見てやれ 重症だ」
ターブー「お母様?!!お母様?!」
スーブー「血が・・・」
チョ「どいてくれ!!オレは医者だ!!」
スーブー「あなたが医者・・・?」
ターブー「・・・動物?あなたが医者?何言ってるのよ!!そんな訳ないでしょ!」
チョ「(ガーーーン)」
チョ「と・・・とにかくどいてくれ!!人の命がかかってるんだぞ!」
スーブー「ターブー・・・」
町民1「医療班がきたぞ!」
ターブー「こちらです!!母をお願いします!」
医療班「こ・・・これは・・・」
ターブー「これは、じゃないわよ!早くどうにかしてよ!」
医療班「と、とにかく運ぶんだ!」
店の前ではやっと到着した火消しチームが放水を始めていた・・・。

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